脱炭素メガネ– Author –
・ニックネーム:脱炭素メガネ
・所属:国内大手エネルギー企業
・担当領域:新規事業開発(経験10年以上)
・主なテーマ:次世代再エネ、カーボンリムーバル(DAC/DOC/BECCS/CCUS)、グリーン水素(AEM/PEM等)、LDES、次世代原子力(SMR)、核融合 など
・役割:クライメートテック分野の全社的な戦略策定・実行のリード、スタートアップ出資(スカウティング〜評価〜実行)
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水素・蓄電の大型デットと“商用初期”の勝ち筋|今週のクライメート最前線 #001
今週は、水素に$904m、蓄電に$292m、鉱物抽出に$30mが集まりました。 特にプロジェクト・ファイナンス(Project Finance, PF)/デットの金額が大きかったです。返済原資が見える契約(容量・周波数・オフテイク)を前提に資金が入り始めたシグナルで、Hyd... -
CDRハイライト、ポータブル蓄電池×エアコンDR、1.9GWh系統用蓄電池稼働(今週のトピック|2025/08/11–17)
今週の気になったニュースは3本(2025/08/11–08/17)。 ①CDR(CO₂除去):「長期固定(100年以上)」型の実装と資金調達が進展― CDR関連ニュースのウィークリーハイライト②ニューヨーク:エアコン×ポータブル蓄電池で夏季ピーク需要を平準化― 需要ひっ迫時... -
【2025年版】DOC(Direct Ocean Capture):海の炭素除去とは?日本での適用可能性は?
3行サマリー(この記事から分かること) DAC・DOC・OAEの違い:DACは大気からCO₂を直接回収、DOCは海水からCO₂をガスとして直接回収、OAEは海水をアルカリ化して大気からの吸収を増やす“間接固定”。 主要プレイヤーの比較:DOCのCaptura/Equaticと、OAEの... -
【2025年版】核融合の技術概説:これさえ読めば技術~政策動向まですべて分かる!
3行サマリー(この記事から分かること) なぜ今、核融合かAI・データセンター電力の爆増、政策、そして大型契約(50MW PPA)の登場で核融合は「研究」から商用へ。 技術の全体像トカマク/ステラレーター/ヘリカル、慣性、MTF・Zピンチ・FRCを、何が得意... -
【2025年版】LDESとは?方式とユースケースを技術/ビジネス視点で整理
3行サマリー LDES(長時間蓄電)は、10時間以上の電力・熱供給を可能にする技術群で、再エネの主力化に伴い需要が急増する可能性。 方式:「電気化学・機械式・蓄熱・化学」の4系統で、それぞれ得意時間帯・用途が異なる。 LiBとの比較:LiBに対抗するには... -
グリーン水素の製造技術を徹底比較:AWE・PEM・SOEC・AEMとLCOHの考え方
3行サマリー(この記事で分かること) 水電解って何ができる? :再エネ電力で水を分解し、水素を製造。CO₂を出さない次世代の燃料・原料に。 技術はどう進化? :商用域のAWE・PEMと、実証段階のSOEC・AEMで効率・コスト・負荷追従性を改善中。 ビジネス... -
Direct Air Capture(DAC)とは|仕組み・方式・世代比較(1.0/2.0/3.0)・コストと事業化条件を徹底解説
3行サマリー(この記事から分かること) なぜDACが注目? :排出削減だけでは届かない1.5℃目標のため、大気中CO₂の除去が不可欠に。 技術はどう進化? :高温型のDAC1.0から、低温・電化型のDAC2.0、複合型のDAC3.0へ。 ビジネスに必要なものは?: 適地選...